そのほかの活動

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そのほかの活動

動物が気持ちよく暮らせる努力をしています

自然を開発することで、動物たちの住みやすい環境が破壊され、野生の動植物を保護することが、大変重要な問題となってきました。とくに、数が減って絶滅の危機に立たされている動植物を守ることは、私たち人間の責任です。そこで、(公社)日本動物園水族館協会では、以下のようなルールをつくり、動物たちの住まいの広さ、衛生面、食事、増えた動物の行く先などを決めています。これが、大切な地球の遺産である動植物を守るための指針となっています。

動物を守るため国際的な組織と協力しています

希少な野生動物を飼育する上で、海外の関係機関との交流は欠かせません。日本動物園水族館協会は1993年に世界動物園水族館機構(現在の「世界動物園水族館協会」WZO/WAZA)に加盟しました。世界自然保護連合の種保存委員会(IUCN-SSC)の傘下にある保全繁殖専門家集団(CBSG)の活動を支援しています。1998年にWZOの年次会合が名古屋で、CBSGの年次会合が横浜で開催されました。 また、世界の動物園等で飼育されている動物のデータを国際種情報機構(ISIS)が集中的に管理し、会員に各種情報を提供しています。動物園や水族館を訪れると、ガイドが生き物の説明をしたり、動物教室を開いています。また、動物園や水族館の中には、野外観察会を開いて、実際に生き物が住んでいる場所や生態の勉強に出かけたりもしています。動物の生態を理解してもらい、環境教育にも結びつけたいと考えているからです。今、野性の生き物が住むことのできる場所がだんだん少なくなっていることなどを知り、人間がどうすればいいのかを考えるきっかけになれば、とも思っています。

教育係などのスタッフの技術向上に努めています

動物園、水族館の使命として、希少動物の保護と繁殖があげられますが、そのためには長期的な計画がなくてはなりません。そこで、各動物園の園長、水族館の館長とともに飼育係が一同に会して会議を開いています。 
また、飼育係が動物の飼育方法をお互いに教えあって、動物にとっていちばんいい飼い方を研究しています。全国のゾウの飼育係があつまって会議を開いたり(ゾウ会議)タンチョウやレッサーパンダなどの飼育方法のマニュアルを作ったりしています。

不正輸入された動物を預かっています

海外からの動物輸入については、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(ワシントン条約)」によって不正な持ち込みが起こらないようにしっかりと管理されております。 しかし、正規の手続きを行わずに、いまだに多くの動物たちが日本に持ち込まれているのも事実です。
協会は経済産業省と協力し、不正に持ち込まれた動物たちの鑑定、一時収容の実施、その後国内での保護・管理を行わなければならない場合には、会員園館と協力してそれら動物たちを預かり、飼育管理する体制をとっております。